序章

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今の時刻は8:40 宅配便が来るには早いしこんな早くに誰だろう? 「は~い。どちら様ですか?」 インターフォンに出ると 「電力会社の者ですがこの度ご自宅前の電線の検査がありまして。朝早くから申し訳ありませんが車を移動していただけますか?」 「わかりました。今どけますね」 朝から面倒臭いな~と思いながら車のキーを取る。 「今移動しますね」 靴を履いてドアを開ける。 バチッ 体に痛みを感じると共に意識を失った。 記憶を失う直前。 一瞬だが男の顔が見えた。 男は三日月のように口を吊り上げ笑っていた。 私の日常はここで終わる。
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