それは突然的に……

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寮の構造は一階が談話室と寮長室。二階がコンビニと食堂。三階が大浴場。四階から六階が各学年の寮部屋で、七階が一部の生徒会と風紀委員会の部屋。八階が残りの生徒会と風紀委員会の部屋。屋上に室内プールと洋風・和風庭園だ。 コンビニと云っても大体の生活用品や家具等は此処で大体揃うらしい。庶民間でいうスーパーとニ○リを足して二で割った施設。 特待生と成績上位三名は希望すれば部屋が一人部屋となり、特待生は諸々の費用が免除される。 僕は一人部屋が良かったけど、部屋が空いていないらしく、同室者との共同生活になる。 ま、いいけどね。絶対嫌って訳じゃなかったし。 「じゃあ、校舎と寮の説明は終わり。それともう一つ。この学園、教師も含めてホモ八割でバイ二割だからね☆ ノーマルは多分いないと思うよ~? 君達くらいじゃないかな~?」 ……………………はい? 今、貴方は何と仰いました? ホモ八割で、バイ二割? ノーマルは僕達くらいじゃないかな? ………………嘘だあああああああああああああ!!!! 信じない……僕は信じないぞ! 何で教師も含めて普通の人間がこの学園にはいないんだ!! イジメか?これは僕と悠灯に対するイジメなのか!? 仲間が悠灯一人だけってどういう事なんだよ糞理事長おおおおおおおお!! 「お、落ち着いて朝霧君! 君達以外にも確かいた筈だから! ね?」 理事長さんはまるで僕の心境を読んだかのように僕を慰める。そんな事されたってこのショックを忘却の彼方へ飛ばすことは出来ないんだからな! 「誰ですか?何年何組出席番号何番で名前は何と仰るのですか? うわあああああああああ!!」 「(こんな大人しそうな子でも取り乱すんだなあ……)確か、三年S組出席番号六番の守薙祇隠君だったかな? ほら、最高学年に仲間もいるんだから腹を括りなさい! じゃ、今日はもういいから寮の方へ行ってね! ほら悠灯も起きて!」 「ん~……あと一分……」 「…………はっ! ほら早く起きる!」 「(理事長……今、絶対に理性飛んでたな。悠灯可愛かったし)」 理事長は毛布を被って丸まっている悠灯を、まるで何かを払拭するように激しく揺すり起こす。 しかし悠灯はまだまだ寝足りないのか、顔を更に理事長の鳩尾に埋めてしまい、起きる気配が全くない。 やれやれ……悠灯ならおんぶ出来るかな? 悠灯、僕よりちょっとだけ背低いし、軽そうだし。
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