第2章

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俺は反射的に地味女を睨む 『………』 なにも見なかったように立ち上がり本棚へ向かう 「………」 睨むのは癖だ どうもこの手の女は苦手だ なに考えてるのかもわからない それにうじうじする…… ………大嫌いだ 『…………』 背伸びしながら本棚へと手を伸ばす女を見ていた (…………ハァ) 近くへいき本をとろうとする その瞬間女が俺を避けようとし、体制を崩し倒れた……… カシャン 眼鏡が落ちる 「ばか…!…」 と思ったが間一髪で腕をつかみ引き上げた つかんだ腕は震えていた 「おい」 『は、なして…』 ガラガラ 図書室のドアが開きチャラい男が入ってきた 「なにしてんだよ!!」 その男は俺を突き飛ばしその女を抱き締めた 『るい…ちがうのやめて』 「え?」 「ごめん!」 そのるいと言う男は俺に謝る どうやら俺がその女にちょっかい出していたのだと思ったそうだ (………でも普通あんな顔しないだろ) 『………』 「あれ、双葉?眼鏡は?」 _
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