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あの日、いつものように住んでいる山で一人で散歩をしていた。その山に住んでいたのは俺一人だったから…
春だったので、山には綺麗な桜が、そこらじゅうに咲いていた。
ふと見ると、珍しい事に人間の集団が花見に来ていた。
人間の立ち入りが禁止されていた訳では無いが、ここは鬼が住むと知られていたので、人間が来る事は本当に珍しかった。
恐がらせてはいけないと思い隠れていたら、その集団は人間の盗賊に襲われた。見て見ぬふりは出来なかったので助けたら…
事もあろうに、神か仏かというほど感謝され、家に招かれた。
恐ろしいほど、笑ってしまうほど偏見を持たない人間達だった。
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