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そうこうしてる間に、その…なんだ…
俺は、姫を特別な目で見るようになっていた。
しかし俺は鬼で、姫は人間。この想いは一生心に秘めていなければいけなかった…
だが、すぐに姫自身に「隠せていませんよ?」と言われた。
初めは、何を言っているのか解らなかったが、すぐに気付いて唖然とした。
そして、俺は山に戻るべきだと姫に伝えた…
あの時の、一切笑っていない姫の笑顔が忘れられない…
本当に怖かった…
そして泣かれた。
「そんな悲しい事言わないで」と…
そうして、俺は姫に想いを告げた。
「私も同じ気持ちです」
そう言った姫が心から愛しいと感じた…
と、同時に父と母に何と言えば良いのかと冷や汗が止まらなかったが意を決して二人に話すと…
バレていた。
長い間一人で居たため、嘘や隠し事が出来ないのだと、思い知った瞬間だった。二人だけでなく、従者の皆までに俺の気持ちが知れていたんだから…
皆祝福してくれた。
本当に嬉しかった。
この幸せな時間がいつまでも続く物だと思ってしまった。
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