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「おはよ~さ~ん」
頭を掻きながらゆったりと
食卓に着く赤坂家唯一の女性。
赤坂夏実22歳。
職業……葉月高校教師。
「葵~学校ではあたしの事は
夏実先生って呼びなさいよ?」
「……わかったよ夏実先生♪」
葵は少し考えては満面の笑みで
夏実にそう言って見せた。
「……ほんとアンタ……その気になれば女の子言い通せるわよ?」
「誉め言葉じゃないよそれ」
葵の受け答えに健一が違いねぇ、
と言って料理を運んで来る。
何故夏実ではなく健一が料理を担当するか?
その理由は……
「姉貴が料理皆無な分、健兄が
バイトで料理スキル磨いてるのがすくいだよね」
「葵復活祝いパーンチ!!」
葵は夏実のピストルばりの正拳に暫く食事にありつくことが出来なかった……
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