――プロローグ――

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「最先端とか言いながら会長…… あれがそろってないじゃないですか」 赤坂の言葉に篠原は首をゆっくり横に捻るだけ。 つまり言われた意味が解らずにいた。 「そうよね葵君。あれがないと この赤黒七並べは難しいよ」 「やっぱ葵もそう思うよな~」 しかし他の二人は理解しているようにうんうんと頷いている。 篠原がその二人を見て自分だけが理解出来てないと思われたくないのだろうか、 「わかってるよ僕だって!!」 と言って立ち上がり告げた。 「愛と勇気!!」 「どこのアンパ🌕マンですか!!」 赤坂の即座の突っ込みに続いて 会計の浜崎夏樹も続く。 「どうせ海ちゃんの事だから 昨日アンパ🌕マンでもみてたんでしょ?」 「うっ……」 浜崎の冷酷な突っ込み。 図星なのだろう篠原は目を泳がせ 吹けもしない口笛を吹くふりをした。
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