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自分の家に両親がいない。
兄弟たちの不安と心配の混じった視線。
そして医者に告げられた一言。
「生活に問題はないでしょうが
スポーツなど激しい運動は無理ですね」
両親、日常、部活。
それらを失った赤坂葵は拒食を
起こし、毎日を自室の窓から
空を見る日々が続いた。
そして中学の卒業式には参加
しないまま彼は卒業を果たし……
「これ……読んどけよ」
長男、赤坂静流は一通の封筒を
葵の前に置き後にした。
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