1、僕の話

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日曜日 昼の十二時 「いい○も」が始まる頃。 僕、山中 密(やまなか ひそか)は目を覚ました。 いつも通りの彼女の部屋 和室なのに、ベッドがあるという違和感満載の部屋。 僕の隣で寝ているのは僕のガールフレンドである 山中 咲希(やまなか さき)。 名字が一緒だが、結婚はしてはいない。 たまたま、名字が一緒だっただけである。今思えば、彼女と名字が一緒じゃなかったら話もしなかったと思う。 ……その話は一旦放置して 彼女を起こすことにする。 「もうお昼だよ…そろそろ起きなきゃ」 「日曜日なんだから四時まで寝かせろよ…」 彼女はそう言って、自分の体を揺する僕の手を軽く払う。 「土曜日もそんなこと言ってたでしょ…。」 「むう…」 僕はため息をつき、ベッドから降りる。 「じゃあ僕、昼食作っておくから起きたくなったら起きてきてね。」 僕は咲希の頭をぽんぽんとしたあと僕は 彼女の部屋を出た。
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