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目の前に倒れこむ男性。
私は、悪くない。貴方が私の手を引くから...。すごく走るから...。
私は、男性の近くに置いたスクバを背負い歩きだそうとしたが、誰かに手をつかまれた。
「待ってよ....。」
低くって綺麗な声。目の前には、さっきまで倒れていた男性。
その声の持ち主は、この人しかいない。
まわりに人はいない。だからって言うのもあるけど、彼のイメージにあった声だった。
夜空と一体化した真っ黒な髪から見える彼の整った顔。
女の人の様に長い睫毛に高く細い鼻。
そして、私を見つめる色素の薄い瞳。
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