来棲仁香

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「これ・・・・忘れたでしょ?」 ポケットから出たのは、 私の大切なギターのピック。 私は、彼のもとまで近づいてピックをとろうとした。 だけど、彼は手をひょいと上に上げた。 身長が高い私でも彼には、叶わない。 私は、おもいきり睨む。 彼は、そんな私をみて笑ってる。 "むかつく"。 私は、彼の足に強い蹴りをいれた。 足を抑えて蹲る彼。 それをみて笑う私。 「はやく、それを私に渡して…。」 無愛想にいう。 「それは、無理。」 笑いながらいう彼。 こいつ、また蹴られたいの??
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