梶 龍之介

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冬休みもあっという間にすぎ、 新学期が来た。 眠たい目を擦りながら学校に向かう。 1月の上旬だから、まだ外は冷たい。 マフラーを口元まであげ、すっかり冷えきった手をカーディガンのぽっけに入れる。 冬休みのあの日から商店街には、いってない。 また、あいつに会うのが怖いから。 だけど、私の通ってる高校に行くには、 この商店街を通らなければならない。
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