梶 龍之介

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「く...る、す。…来棲!」 眠たい目を擦りながら顔を上げると七海の顔があった。 クラス中を見渡すと七海と私以外誰もいない。 「私...、そんなに寝ってたのか?」 七海は、にっこり笑い私に優しく"帰ろ?"と言った。 私は、プリントと筆箱くらいしか入ってない鞄を持って、 七海と教室を後にした。 二人で階段を降りていると甲高いかなきり声が響いた。 声のする方を向くと、 あいつと可愛らしい女の子がいた。
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