無表情な少女I

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そんなあたしの小さな呟きは、雪と一緒に溶けてなくなった。 「おいっ!聞こえてんだろ!無視してんじゃねぇよ」 クリスマスの幸せな雰囲気をぶち壊すような怒鳴り声が聞こえる。 顔をあげ、ざわついているほうをみると一人の男性がチャラチャラしてる男性達に囲まれていた。 「さっきから、むかつくんだよ!黙ってんのに口だけ笑いやがって!!」 男性の胸ぐらを掴みながら言う、チャラチャラした男性。 正直、めんどくさいことにはかかわりたくない。 だから、気にせず前を向いて歩きだそうとした。
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