3.零 -zero-

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―――――――――――――― ジリリリリリリリリリリリ!! あぁ~!!なんだこの音?! 凄まじい大音量で呼び鈴が鳴り響き、私はたまらず耳をふさいだ その音は廊下の窓を、震わす程 会長はその音を平然として聞いていて、呼び鈴のヒモ?を引っ張った リリリリリリィいぃんン… すると、音は次第に収まり廊下に再び静寂が戻った 私の頭の中はまだ騒音だけど…てか 「こんな音出るんだったら、言ってくださいよ!」 「………。」 会長は四階の職員室の上階であるココに着くなり、四階と五階を繋ぐシャッターを閉め赤いヒモを引っ張った そして現状に至る 「それに今、みんな授業中なんですよ?!シャッター閉めてもこんな爆音…って聞いてますか!?」 「…………。」 しかし会長は私の言葉にも耳を貸さず、先程の表情だ 「会長!」 私はもう一回会長と呼んでみた すると、今度は間があったものの返事が返ってきた 「………はぁ~、びっくりしました。」 ……って、びっくりしてたのかよ?! あのすまし顔、絶対知っててやってると思ったよ!! 全くの誤解だったよ!! つーか、知らないで引っ張った会長の度胸がすごいよ! それに何でヒモも、下から生えてんだよ! 普通、番組とかでもタライのヒモは上から来てるから上からだろ! 何だよ下からって~!! 誰も気付かねーよ、あ…けど会長気付いたよ!! 凄いよ会長! すげえよ会長! てもぅ、何にツッコミ入れてるのかも分からないよ!!
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