3.零 -zero-

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「…………。」 窓から風が吹き込み、乱雑に置かれた本達をめくる 時計が一時を告げる鐘をならす そして、熟練の調理師達により調理された弁当の匂いが鼻を伝う…あ~うまそう おっと、何も考えるな 全ての感覚を消せ 考えれば考える程、全ての本質に無意味が加わる ヒトは考える度に意味を付け足し生きていく 何かに意味を求める限り、とてもじゃないが…あれ?? また考えてる… まぁ、いっか 今からお楽しみも来るし 少なくともその間は、何も考えなくていいからね ところで… 「お風呂入ったのいつだ?」 ――――――――――――――
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