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何より私を呼ぶ理由がない…
何で私を?
「ルウちゃ~ん、大丈夫ですか?」
「はい?」
会長の声に顔を上げて見るといつの間にか反対側のソファーに座り、私の目の前で手を振っている
考えている間に片付けが終わった様だ
とりあえず、聞いてみようかしら…
「会長…率直に聞きますけど、どうして私を呼んだんですか?」
すると会長は間を置かず口を開く
「ん~、教えてもいいですけど…興奮しないで下さいね?」
ん?
今ワタシの耳がオカシイのか、変な単語が聞こえた
興奮…?
コ・ウ・フ・ン??
その言葉のを再確認した瞬間、顔が一気に熱くなり思わず顔を手で覆う
動揺を隠そうと、何かを喋ろうとすると口が勝手に動きだした
「ななな、何いってんですか会長?!私が見ず知らずの男の先輩にここここ興奮なんでするわけないでしょーーーがぁあ!そりゃあ確かに普通よりちょっとはカッコイイいいですけどぉ!?犬や猫みたいにいきなり発情して学園でそんなことやこんな事、あんな事はたまたそういうコトをするわけがぁあ
ドスッ!!ドッドッッ!!
あぁあ??」
暴走した言葉を遮った音の方を見ると、私の左右に決して生涯モノを刺すことの無いものが刺さっている
そう…スプーンだ
「ルウちゃん?人の話し聞いてましたか?」
顔を上げれば私の目の前には、スプーンを投降したポーズで笑う鬼
それに深々とソファーに突き刺さるスプーンが、会長の恐ろしさを更に引き立てている
誰だ会長を聖母とか言った奴は
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