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それからHRはすぐに終わり、自習時間が始まった。
すると神崎さんの回りに人だかりができ始めた。
男子1「神崎さんは何で転校してきたの!?」
男子2「好きな食べ物は?」
女子1「髪綺麗だね!シャンプー何使ってるの!?」
と何人もが一気に話しかける。
さすがに神崎さんも困って要るようなので助けてあげることにした。
ミヤ「はいはい!そんなにいっぺんに質問したら答えられないでしょ?」
と頬杖をつきながら神崎さんの回りのクラスメイトに言った。
すると、
男子1「一ノ宮~席変われよ!」
と1人の男子が俺に言った。
ミヤ「嫌だ♪」
と愛想笑いで返す。
因みに、俺はこいつが嫌いだ。
しつこくて嫌だ。
男子1「なぁんでだよぉ!」
と男子1が嘆くが御構い無し。
すると、担任が忘れ物をしたらしく教室に入ってきた。
担任「おぉ、一ノ宮!神崎に校内を案内してやって来れ!」
と去り際に担任が俺に言った。
とりあえず、俺は神崎さんに校内を案内してあげることになった。
ミヤ「まずは俺たちのクラスがある三階から案内するね」
と笑顔で言うと神崎さんも笑顔で頷いた。
ミヤ「ここが音楽室でその横が音楽準備室」
と俺が説明していると、
零那「あの、一ノ宮くん」
と神崎さんが俺に話しかけてきた。
ミヤ「ん?」
と俺が神崎さんの方を向くと、
零那「ここは何の教室なの?」
と音楽室の左隣を指差した。
ミヤ「あぁ、そこは軽音部の部室」
と言って扉を開けた。
神崎さんは中をひょこっと覗くと直ぐに、
零那「これが軽音部…」
と珍しそうにみている。
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