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10年前、両親を事故で亡くした、僕、白崎 紅。
父さんは、大手ITメーカーの社長。
社長夫人の母さんは、旧姓の「鷹島」を使って、この都市で一番大きい病院の女院長だった。
二人とも忙しい人達だったけど、僕には双子の兄、青がいた。病弱な僕とは違い、元気で活発な兄だ。
それに両親は、夜は必ず帰って来て一緒に晩ご飯を食べて、家族4人で一緒にベッドに入り色々な話をして眠った。
朝は仕事の準備等で忙しかったから、2人の寝顔は見たことはないけど……
それが僕達にとっての日常だった
それが僕達にとっての幸せだった
そしてその日常は
ガラスの様に崩れていった…
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