Act.1

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      紅「……っっ…!?」   ―ガバッ―   紅「は、はぁ…はぁ…」    また……あの夢………  父さんと母さんが死んだ……あの……   芹澤「紅坊っちゃま!!大丈夫でございますか!?」    そぅ言って慌てて入ってきたのは、執事長の芹澤さん。  多分、様子を見にきてくれたんだろう。   紅「あ…はぃ。大丈夫です…」    僕は、心配無いですと答え、もう大丈夫だからと言って自室へ帰らせた。    時計をみると、5時半になったところだった。 リビングにある柱時計が、一度ゴーン…と音を響かせていた。   紅「…青起きてるよね?」    ふと、呟いた独り言はしんとした闇に飲み込まれていった。  これから寝る気も起きないし、双子の兄、青のところへ行くことにした。      
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