Act.1

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      ―ペタッ…ペタッ…―    青の自室は隣…と言っても1部屋の面積が広い分、廊下も長くなる。    スリッパでも履いてくればよかったと、少し後悔した。  今は11月の中旬。日中、気候は穏やかで丁度良いくらいの気温だ。でも、冬が目前になると、夜や朝はもうかなり寒く、防具を手放せない。  そんな中僕は、パジャマに薄いカーディガンを着て、愛用のふかふかなくまを持って裸足で歩いている。    足の感覚が無くなり始めたのを無視し、今し方辿り着いた青の部屋の扉を叩いた。image=67143106.jpg
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