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紅「…青?」
返事も聞かずに扉を開くと、机に向かって音楽を聴きながら勉強している青がいた。
中に入り、ペタペタと近づくとふと青は振り返った。
青「どうした?また怖い夢でも見たか?」
青はにっと笑い、イヤホンを取りながら僕の頭を撫でた。
青「…またこんな薄着で……」
紅「だ、だって…」
青「だってじゃねぇょ!」
くまの頭に顔を埋め、言い訳しようとしたら、顔を上げられて頬をつねられた。
青「お前は人より身体が弱いんだからな。身体を大事にしろょ。じゃねぇとこっちの身がもたないし、芹澤さんや他の人にも迷惑がかかるんだからな?」
紅「……ひゃぃ」
やっぱり青には適わないなぁと、つくづく思った。
離された頬を擦り、青を見上げると、おいでと言って僕の手を引き自分のベッドにくまごと僕を潜り込ませた。
青「もぅ少しねてろ。今日また病院だろ?」
紅「ぅん…。……青は?」
青「ん?俺は勉強べんきょー!」
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