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父さんと母さんがいなくなった今、会社を運営する人がいない。
僕は病弱で、会社を継ぐことができないから、そのことは全部青に行ってしまってる。
病院は、母さんの知り合いの女性が、代わりに運営してくれるそうだが、父さんの会社はそれができなかったから、青が継ぐことになった。
紅「…ごめん…ね、青。……僕がこんなだからっ」
ふつふつと罪悪感が押し寄せてきて、布団で顔を半分隠して謝った。
机に戻ろうとした青は、立ち止まり振り返った。
青「なぁに謝ってんだょ」
紅「だって……僕がこんなじゃなかったら…青は…」
自分で言ってて泣きそうになってしまう。泣いたら青を困らせるだけなのに…。
泣くまいと、無意識に顔を歪ませていると、それに気付いたらしい青が近づいてきた。
青「おらっ詰めろっ」
―バサッ―
紅「!??」
青「……できんのかよ…」
紅「…え?」
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