シロネコの恋人

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古びた街の唯一のパン屋。 少女は猫と共によくこのパン屋を訪れた。 ここの主人はとても信心深い。 「パンを恵んで欲しいの。」 「仕方ないねぇ。その白猫に免じてだよ。 こら、白猫。神様に宜しく伝えておくれよ。 うちの店を繁盛させとくれってね。」 もらったパンを、二人は仲良く分け合った。 幸せだった…。 とても。
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