序章 果実 恭介

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 「ったくよぉーお前がいなきゃフルーツ狩りができねぇだろうが」  フルーツ狩り。  この世界にはフルーツと呼ばれる不思議な果実がある。そのフルーツと言うのは、この世界と異世界を繋ぐ物でありそれがあれば異世界の力を引き出すことができる。そしてそれを人は『ソーサリー』と言う。  そしてそのフルーツを手にいれるための儀式とも言えるのがフルーツ狩りだ。  「ったくよぉーそもそもお前に適合するフルーツが無かったのがわりーんだろうがよぉ」  そしてフルーツを使えば誰でもソーサリーを手に入れられる訳ではない。適合と不適合があるのだ。不適合の物を使ってもソーサリーは発動しないし、場合によっては拒絶反応を引き起こすこともある。  そう恭介は授業で習ったのを思い出した。  
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