序章 果実 恭介

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   「恭介!後ろ!」  振り向くと城下町がショットガンをこちらに向けていた。  あんなのを生身の人間が受けたら文字通り『一溜まりもない』だろう。  「いいかぁ、ゆっくりそこから離れろ。ゆっくりだ」  そんな事言われなくても超早くここから離れたいのですが!?という言葉を噛み殺しゆっくりと右へ歩く。  恭介のすぐ後ろにはドラゴンの尻尾がまるで『踏んだらぶち殺す』言わんばかりに渦巻いていた。
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