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ちゅんちゅん・・・
今日も可愛らしい小鳥の囀りで目が覚めた。もう少し寝て居たいけど、起きてドライヤーしなきゃ・・・、あぁ、女の子って面倒。
重い体を起こそうとして気付く、ん?何だか隣に暖かいモノがあるぞ・・・。
(あたたかい)
どうやら私はソレに抱き着かれて寝て居たらしい。・・・え?何これ?
私は慌てて目を開き、ソレから離れた。
「っ!!!!はい!!?何コレっ!!!!」
男だ!!!
私を抱き抱えてふてぶてしく寝ていたのは、銀髪で眼帯をしている男だった。えぇええ!!何コレ!!!誰コレ!!!
「お嬢様!どうかしましたか!」
「丸川さん・・・!!」
「!?お嬢様、いつの間にこんな男を連れ込んで・・・!!この丸川、奥様に面目が立ちません!」
「ち、違うっての!コイツ、不審者!!!変質者!!目が覚めたらいきなり居たの!」
ノックもせず、部屋に入ってきたのは母の部下の丸川。コイツ、変な勘違いを・・・!!!
「ふ、不審者ですか・・・!それもそれで困りましたね!!」
「と、とりあえず起こすよ・・・?」
こんなに外野が騒いでも起きないことに感心しつつ、私は銀髪不審者のボディを殴る。
「ってぇ!!」
「起きなさい不審者!!!」
一発くれてやると、不審者が目を覚ました。ソイツは本気で驚いているらしく、慌てて起き上がった。
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