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それから約一週間が経ち今ではおばあちゃんの家で過ごしている。でも今俺が使っている部屋は何時も真人と一緒に使っていた部屋だったので、少々俺には広く感じている。
「はーちゃん、そろそろ起きないと遅刻するよ」
「あ、はーい」
「朝ご飯用意しちょるからちゃんと食べんといかんよ?」
「わかってるよ」
「じゃあおばあちゃんちょっと隣村まで行ってくるからね」
そういえば、隣村って一日もかかるんじゃ…
「え?ち、ちょっおば…」
ガチャ…
まさかとは思うが明日は自分でやれと言う事なのか?
「…ムリだ」
と、取り敢えず俺は自分の部屋から出ると一階に降りて行き顔を洗うとおばあちゃんが用意してくれた朝食を食べ始める。
「…心細い」
此処に転勤すると言われてはや一週間も経つのか…真人は今頃学校に行ってるんだろうなぁ…
「ごちそうさま…」
色々なことを思考に巡らせながら着々と用意を進めていく。
シュルッ シュッ
ネクタイをしめてスーツを着れば左手に鞄を持ちもう片方には今さっき食べ終えた食器を持って台所に置いた。
ガチャ…
「いってきます」
誰もいない家にそう呟いて俺は会社への道を歩んで行った。
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