夢の聖地へ

白桜学園入学式

｢本日は、お日柄も良く。素晴らしい入学式日和となり、今年度の入学生達の素晴らしい学園生活を―――――――｣

`私立白桜学園入学式'

桜咲く4月。各校で行われる、入学式。白陵学園の校門にも看板が立て掛けられ、今は学園長による講話が行われているのだが……

(長いなー……流石、高校の学園長ってやつかな？かれこれ20分は話してるよ）

真新しいブレザーを着ている少年。`津田楓'は、そう考えながら話を聞いていたのだが。体育館内にいる新入生の大半の者がそう考えており、中にはうつらうつらと、半分眠りそうな者も居た。

｢―――で、あるからして。新入生の諸君らには意味のある学園生活を送っていただきたい｣

｢以上で、学園長の講話を終了します。全員起立、礼。着席｣

(……やっと、終わったよ）

新入生全員の考えを、津田が代弁するかの如く呟き。その後は、スムーズに式が進み入学式は終了して、クラスごとに教室に向かうことになった。