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「えっと、綾南中学校出身津田楓です。部活動は野球部に入り、目標は甲子園優勝です。よろしくお願いします」
津田は立ち上がり、周りを見ながらはっきりとした声で甲子園優勝と宣言する、周りが少しざわつきながらも一呼吸置いた後に拍手が起こるなか様々な考え持つものもいた。
(いきなりこの場で甲子園優勝宣言ですか……楓らしいと言えば楓らしいですね)
表情を崩さず、内心笑いながら考えているのは円谷。
(流石楓だな、何時もはのんびりしてるのに野球に関しちゃいっつも本気で考えてやがる)
人一倍大きな音を出して拍手をしているのが小川。
(名前が津田楓で野球部希望ってことは……やっぱ綾南シニアの津田君か。まさかここで一緒に野球が出来るとはね。今から部活が楽しみだ)
そう考えてるのは、赤澤春斗。彼は津田が考えていた通りに、シニア時代に対戦経験がある強打が売りの内野手である。
彼もまた、津田達と同様に水野夏目の指導を受けるため新設校である白桜を選んだのだ。
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