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「じゃあ返り討ちにしてあげるね。みさきちゃん」
そう答えると、言葉が耳に届いたと同時に激情に駆られるみさきちゃん。太ももが収縮し力が篭るのがみえる。
集約された力は膝からつま先に伝わり、跳ねた。
――跳躍。地面はみさきちゃんのつま先の形にへこんでいた。
住宅街の壁面を脚で捉えて、破壊しながら速度を上げていく。
左右に振れながら、こちらに近づいて来る。元あった数メートルの距離は、あっという間に消えて無くなっていた。
速ければその分だけ、物体の持つエネルギーが上昇する。質量もありそうだし、今彼の持つエネルギーはかなりの物だろう。
「終わりだ!」
言葉が耳に届くのと同時に、彼の身体も私の目の前に迫っていた。
「まあそれでも遅すぎるんだけどね」
回避することも可能だったが、後ろの建物を破壊されるのも面倒なので、上から頭を押さえ付けて地面にたたき付けた。
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