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「な……に……」
頭を地面につけられているのだから話しづらいだろうに。みさきちゃんは愕然とした表情でこちらを見ていた。
「あのさー、敵に塩送るのもどうかと思うんだけど、君って阿保なの? 君くらいの奴ならもう何十匹もやられてるじゃん? せめて複数できたりとかしないの?」
当然の疑問を口にする。
「もしかして自分が特別だと思ってる口? いるんだよねー人間にも。たいしたことないのに自分が特別だと思って、何かをやって失敗する奴。しかもそういう奴って本当に重大な失敗を犯すまで、自分が凡庸だってことに気づけないんだよねー。例えばそう、この後死ぬ君みたいに」
必死に抜け出そうと暴れるみさきちゃん。地面にひびとか入り始めたしそろそろ止めさそうかなー。
「死に方にリクエストとかある? 冥土の土産に何か聞きたいことあるなら質問も受け付けるよ?」
「たっ助け」
「ダ・メ」
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