( ^ω^)

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(´・ω・`)「……なるほど。つまり君は立派に死ぬために、生きるってことかい?」 そうか、僕の言い方ではそう聞こえてしまうのか。違う。死ぬために生きるなんて言いたいんじゃない。 (;^ω^)「…うーん…」 奥歯の苦虫を噛み締める。あってると言えばあってるし、けれど間違っている。僕は言いたいことは言ったつもりだけど、上手く弁解できない。 ('A`)「…とか言って、わかってんだろ?ショボン。」 (´・ω・`)「まぁね、ブーンが不器用なのも知ってるし、人生の正解は見付けるんじゃなくて自然と身につくって考えは、僕と同じだし」 フッと苦虫が僕の口内から消えた。良き理解者達で助かる。安心した僕は、何もいなくなった口に、はつを運ぶ。 どこか腑に落ちない表情であるあたり、聡明なショボンならではの葛藤なのだろう。 正解を知りたいんだけど知ってはならない。かと言って無関心であってもならない。そこに人生の難しさがある。 ('A`)「ま、なんだ。飲もうぜ。答えのないことを考え続けたってキリがないだろ。」 僕らを説得するかの如く、残り半分の発泡酒で喉を鳴らす。やっぱりドクオだ、と改めて思った。実際、考え込まない方が正しいのかもしれない。 (;'A`)「…はぁ!?お前何勝手に軟骨にレモンかけてんだよ!」 (´・ω・`)「唐揚げにレモン。これは常識だよドクオ。僕店主だし、間違いない。」 (;'A`)「お客様のニーズに応えろってんだ!」 ( ^ω^)「おっおっwww」 わからなくたっていい。それでも時間は過ぎて行く。どうせ同じ時間を過ごすなら楽しい方がいい。そしてきっと、時間が教えてくれるはずだ。 僕は5割増しのにやけ顔を浮かべた。今日のこのピースも、格別な光を放つであろうことを信じて。
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