序章

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『空より来ませい、お出でませい』 『龍の神様お出でませい』 『恵みの雨をくれませい』 『舞いや舞いや、花よ木よ』 『遊べや歌え、歌えや遊べ』 『火群(ほむら)灯せや、雨に踊れや』 『舞いや舞いや、いと永久(とこしえ)に』 『舞いや舞いや、舞いや舞いや……』 ふわりと。 円の動きを基調とした身体運び。 そこから、柔らかくしなったかと思えば、荒々しく猛る。 それは河を流るる水の如し。
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