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それから、チャイムが鳴り授業が始まった。
今日は、歴史からだったはずだ。つまらないから、寝るか。
俺が、机にうつ伏せになろうとしたときだった。
「ほう、悠君は私の授業寝ちゃうんだ。へぇー。」
目の前に立っている人物から、そんな声が聞こえた。
忘れてたぜ。黒沢が歴史の担当だったから、家の母親が歴史じゃないか。
「悠君、授業受けるのと、病院に行くくらいボコられるの、どっちがいいかな?」
「もちろん、授業であります!」
「なら、ちゃんとね!」と言い、黒板の前に戻っていった。
危ない、死ぬところだったぜ。
あの人は、普段は優しいが、怒るとめっちゃ怖い。一度、病院に入院するくらい、ボコボコにされた。
「ゆ・う・く・ん、聞いてますか?」
「は、はい!聞いております!」
ニコニコ笑いながら、黒板に向き直した。
しばらく、気が抜けない学校生活が始まりそうだぜ。
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