日常

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しかし、時はすでに遅かった。 「悠君、どうしたの?頭痛い?かぜかしら、もしかして重たい病気の前ぶれ・・悠君今すぐ病院に行きましょう!!」 俺に何かあると、この調子の姉。 「だ、大丈夫だよ、姉さん。」 「でも、もしもの事があったら大変だから、行くの!」 涙目になっって姉さんは、俺を見てくる。 そんな、目で見ないでくれと、思っていると、姉さんの友達の妹さんが、俺の手を握った。 しばらく握り続け、手を離すと「大丈夫です。」と姉さんに言った。 俺は、そんなこと言っても信じる訳がないと思っていたが、姉さんからは意外な返事が返ってきた。 「そう?みうちゃんが言うなら、大丈夫ね!」 「あれ、姉さん以外とすんなり信じたね?なんで?」 たしかみうちゃんは、俺の手を握っただけだったよね?それだけで、大丈夫とか分かるなんて、すごくない? 俺が、そんな風に考えていると、姉さんから自慢げに説明し始めた。 「簡単に言うと、みうちゃんは人に触れることによって、人の体の状態を細かく知ることが出来るのよ!」 なんと、すごい人が世の中いるものだ。これなら、レントゲンなんていらないんじゃないか?
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