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“ピピピピピピ”
次の日の早朝、セットしておいた目覚ましが鳴る。
「ん~、もうちょっとだけ……」
音が聞こえる方に腕を伸ばし、目覚ましを止めて、再びベットの中に潜り込む。
何故、朝のベットはこんなにも気持ちがいいのだろうか?
小さい頃から、ベットには悪魔が取りついているのだと俺は思う。
ここは一つ、もうひと眠りを――
「早く起きなきゃ駄目だよ!」
もうひと眠りしようとしたら、脳内に響くその言葉。
「わ、わかったよ……」
その言葉のおかげで俺は少し目が覚め、ベットから出たくない気持ちを押さえながら、抱き枕から手を離した。
…………抱き枕?
俺の部屋に抱き枕なんてあっただろうか?
ふと疑問に思い、目蓋を開ける。
「おっはー!」
「……うわぁぁーー!?」
あまりにも衝撃的すぎて、俺は叫び声を上げながらベットから飛び出した。
なにが衝撃的かと言うと、目の前に水葉の顔があったからだ。
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