俺のクラスの僕っ娘

2/24
901人が本棚に入れています
本棚に追加
/64ページ
“ピピピピピピ” 次の日の早朝、セットしておいた目覚ましが鳴る。 「ん~、もうちょっとだけ……」 音が聞こえる方に腕を伸ばし、目覚ましを止めて、再びベットの中に潜り込む。 何故、朝のベットはこんなにも気持ちがいいのだろうか? 小さい頃から、ベットには悪魔が取りついているのだと俺は思う。 ここは一つ、もうひと眠りを―― 「早く起きなきゃ駄目だよ!」 もうひと眠りしようとしたら、脳内に響くその言葉。 「わ、わかったよ……」 その言葉のおかげで俺は少し目が覚め、ベットから出たくない気持ちを押さえながら、抱き枕から手を離した。 …………抱き枕? 俺の部屋に抱き枕なんてあっただろうか? ふと疑問に思い、目蓋を開ける。 「おっはー!」 「……うわぁぁーー!?」 あまりにも衝撃的すぎて、俺は叫び声を上げながらベットから飛び出した。 なにが衝撃的かと言うと、目の前に水葉の顔があったからだ。
/64ページ

最初のコメントを投稿しよう!