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AM7:00
「お坊ちゃま7時でごさいます。」
セバスチャンは7時になってもバスルームから出てこない悠気を約束通りに起こしに来た。
「あぁ…今でる。後お坊ちゃまは止めろってさっきも言ったろ?」
「申し訳ございません悠気様」
バスルームから出た悠気にセバスチャンはバスタオルを渡す。悠気はバスタオルで濡れた身体を拭く。
「悠気様朝食の方はどうなさいますか?」
「準備次第食べる。用意しといてくれセバスチャン。」
「畏まりました。」
セバスチャンはバスローブを悠気の肩に掛けると一礼し先ほどの厨房に戻る。
悠気はバスローブを着て、ホルスターに銃を戻し肩に掛け、自室へ向かう。
自室に着くと入りクローゼットに向かう。悠気の部屋の壁には銃、刀、剣、盾などが飾られていた勿論全部が模造品。キングサイズのベッド、大きな本棚がある
そしてクローゼットに入るとそこには大量の高級そうなスーツ、洋服、和服、靴。服屋でも開けるんじゃないのかと思うくらいの量だ。
悠気はそこから一式の服を取りホルスターをベッドに置き着替えていく。紺のブレザー、白のブラウス、青と水色のストライプのネクタイ、グレーのズボン。
着替えを終えた悠気は鏡で整え耳にルビーのピアス、左中指には女性の絵が彫られているシルバーリングを着ける。
「セバスチャン例のアレを持ってきてくれ!」
悠気は大声で言うと、そこに居たかのように、すぐ部屋のドアがノックされた。
「入れ。」
「失礼します。こちらを」
セバスチャンは片手にコンタクトケースを持って現れた。
「サンキュー」
セバスチャンからコンタクトケースから受け取るとコンタクトを取り出し入れていく。すると、碧い目は黒に変わる。
「どうだセバスチャン、普通の日本人に見えるか?」
「はい。どこからどうみても悠気様は普通の日本人でございます。」
日本人を強調する二人一体何の意味があるのだろうか。
「よし、下がっていいぞ。」
「失礼しましす。」
用が済んだセバスチャンは直ぐに部屋から出る。
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