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そんでまぁ、29分30秒というギリギリの時間で走りきった。
ちなみに俺達が最後のため、腕立ての人はいない。みんな優秀だな。
「このクラスはなかなか優秀だな。
じゃあ次はお前達の精霊魔術を見せてもらう。去年より成長してなかった奴はこれから毎日補習だ。
いいな月宮」
「俺っすか!?」
「お前が一番の問題児だからな。
合格の最低ラインではなく、本気を出せ」
「俺はいつでも本気ですよ!」
「あんだと?」
恐っ! カタギとは思えないメンチをきられた。
「てめぇ、その程度の嘘と魔力コントロールで隠し通せるとでも思ってんのか?」
「いえ、ですから俺は本気でやってますって!」
「ふん。どうだかな」
「まあまあ先生、落ち着いて下さい。
やるやらないは生徒の勝手ですから。それに応じた成績を突きつければいいだけの話ですし。
そのための学内ランキングですから」
違う意味で恐いですよ、白坂先生。
放任主義にも程がありますよ。
「それじゃあ、まず月宮君。お願いね。
みんなの前で私達に魔術を見せて」
……マジでか。
この人本当にドSだよ。心が折れそうだよ。
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