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面倒だなあ……
「じゃあいきますよ」
「直接攻撃系なら、私に向かって放て月宮」
じゃあ嶋崎先生のお言葉に甘えさせてもらおう。
「わかりました。『氷華・氷の棺』」
急激に周囲の気温が下がっていく。
「ふむ。華クラスでも難易度が高めの魔術だな」
先生がそう言うと同時に彼女の足下から頭上の空間までが、瞬間的に凍った。
まるで氷の棺桶のようになってしまった。
大丈夫だろうか?
「灯香、早く警察に自首しにいかないとです」
「なんで!?」
あの人が自ら的になるって言ったんだよリア。
お前も見てただろ。
「いや、だって先生を……
氷漬けにして犯したいだなんていう変態がいやがりますので」
「微塵も思ってない!
つうか意味が解らん! 女の子はあの温かさと柔らかさがなきゃ、意味ないんだよ!」
「灯香君、そんなに力説することじゃないよ。
女の子が全員ドン引きしてるから」
マジでか!
今更って感じもあるけど。
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