2.アテリア精霊学園

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 面倒だなあ…… 「じゃあいきますよ」 「直接攻撃系なら、私に向かって放て月宮」  じゃあ嶋崎先生のお言葉に甘えさせてもらおう。 「わかりました。『氷華・氷の棺』」  急激に周囲の気温が下がっていく。 「ふむ。華クラスでも難易度が高めの魔術だな」  先生がそう言うと同時に彼女の足下から頭上の空間までが、瞬間的に凍った。  まるで氷の棺桶のようになってしまった。  大丈夫だろうか? 「灯香、早く警察に自首しにいかないとです」 「なんで!?」  あの人が自ら的になるって言ったんだよリア。  お前も見てただろ。 「いや、だって先生を……  氷漬けにして犯したいだなんていう変態がいやがりますので」 「微塵も思ってない!  つうか意味が解らん! 女の子はあの温かさと柔らかさがなきゃ、意味ないんだよ!」 「灯香君、そんなに力説することじゃないよ。  女の子が全員ドン引きしてるから」  マジでか!  今更って感じもあるけど。
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