2.アテリア精霊学園

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「最後はサフィレンスだ。  転校生だからな。期待しているぞ」 「大丈夫です。灯香よりはマシですから」 「否定はできない!」 「……  じゃあ早速見せてみろ」  無視ですか。無視ですか……  悲しくなんて無いんだから! 「ワルキューレ。来てください」  彼女の場合は地面に魔方陣が展開され、そこから騎士のような少女が現れた。  黒髪ロングで胸と腰には銀色の甲冑を身に付け、その下は光るドレスのような服を纏っていた。腰には西洋剣が携われている。  恭しく片膝を付き、頭を下げた。 「リア殿。本日はどのようなご用件で?」  凛と透き通ったハスキーボイスが校庭に響き渡る。  かっこ可愛いという表現が似合う女の子だ。 「毎回言ってますけど、そんなに畏まらなくていいですから」 「いえ、そういう訳には参りません」  このやり取りデジャヴだ。  リアも大変だな。
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