2.アテリア精霊学園

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「それはそれとしてだ。  時間も押してるから早く魔術を使え」 「……解りました。  ワルキューレ、桜の奥義一式を発動して下さい」 「心得ました!  『桜雪流・桜奥義一式・虚虚桜之吹雪』」  濃密な魔力につつまれた刀を一閃。  それだけで桜の花弁の暴風が先生に強襲する。 「なかなかの力だ。  新堂……いや、それ以上だな」  しかしそれは先生に届かない。  不可視の力場により、直前で全ての花弁の刃が霧散していった。 「……やはり無理ですね。  申し訳ないリア殿」  攻撃が完全に防がれたのを認識した黒髪ロングの精霊ワルキューレが、リアへ謝罪。  力の差が歴然と出てしまっていた。 「謝らなくていいですよ。  先生と私では経験値が違いますからね」 「はい。  励ましのお言葉ありがとうございます」  2人がそんな会話をし、先生が紙に何かを書き込んでいると、別れていたもう1組のグループが合流してきた。
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