2.アテリア精霊学園

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 ーー   休憩時間は終了し、元の場所で再び整列した。  女の子達の水を飲む姿を瞼に焼き付けられなかったのは残念過ぎる。  新堂という、見た目だけは限りなく女子に近い奴の水飲み姿は見れたけど……  “誰得だよ!” と、叫んでしまいたかった。 「んじゃ、全員集まったようだし、始めるぞ。  まずは3人のグループ作れ。1分以内にな」  嶋崎先生、それは俺達に対するいじめですか?  男は2人しかいないんですよ。 「ほら灯香。私が組んであげやがりますから、そんな絶望の淵に追い込まれた牛蛙みたいな顔をしないで下さい」 「例えの意味が全然解らない!  馬鹿にされたのは理解したけどさ!」 「それさえ解っていれば、なんの問題もありません。  好感度が少し上がって-10万ポイントになりました。死んでください」 「前より減ってるんだけど!?」 「細かい男ですね。  そんなに私の気持ちが気になるんですか?」 「凄く気になるな!」  力強く即答した。  男だったら可愛い女の子が自分のことをどう思ってるかは、年中無休で知りたいからな。
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