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「どうしました?」
「既に策をうたれてました。
先ほどまでの会話は時間稼ぎだったようです。あそこに見える灯香殿とツクヨミ殿は偽物ですね」
「なるほど……
灯香のくせに生意気ですね。真正面から打ち破りましょうか」
立ち直れなくなるわ。
そうやって精神的に攻めてくるのが狙いなんだろうけどさ。
「んじゃ、先手必勝ってことで」
拳銃を使用し、氷の弾丸をワルキューレに向けて放つ。
精霊とはいえ、美少女を撃つことになるなんて……! 心が痛い。
ちなみ俺はツクヨミの氷系の精霊術を応用し、自らの分身を限界まで作っている。はったりだから実体はないけどね。
更にワルキューレが偽物だと見破った俺の分身を除いて、視認できないようにしてる。
だからワルキューレには四方八方から弾丸が襲ってくるように見えているはずだ。しかも何もない空間からね。
これで少しでも混乱ーー
「ワルキューレ、右3番目の弾」
「心得ております」
本物の魔弾だけを日本刀で両断。
凄すぎだろ。
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