2.アテリア精霊学園

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「どうしました?」 「既に策をうたれてました。  先ほどまでの会話は時間稼ぎだったようです。あそこに見える灯香殿とツクヨミ殿は偽物ですね」 「なるほど……  灯香のくせに生意気ですね。真正面から打ち破りましょうか」  立ち直れなくなるわ。  そうやって精神的に攻めてくるのが狙いなんだろうけどさ。 「んじゃ、先手必勝ってことで」  拳銃を使用し、氷の弾丸をワルキューレに向けて放つ。  精霊とはいえ、美少女を撃つことになるなんて……! 心が痛い。  ちなみ俺はツクヨミの氷系の精霊術を応用し、自らの分身を限界まで作っている。はったりだから実体はないけどね。  更にワルキューレが偽物だと見破った俺の分身を除いて、視認できないようにしてる。  だからワルキューレには四方八方から弾丸が襲ってくるように見えているはずだ。しかも何もない空間からね。  これで少しでも混乱ーー 「ワルキューレ、右3番目の弾」 「心得ております」  本物の魔弾だけを日本刀で両断。  凄すぎだろ。
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