2.アテリア精霊学園

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「……降参していい?」 「駄目に決まっているでしょう。  もっと本気を見せなさーー」 「っ!」  リアが喋っている中、ワルキューレが動く。自らの主を抱えて跳んだ。  非常におしい。もう少しで無力化できたのに。  察知能力ーーつうか頭がいい精霊とはやりにくいな。 「大丈夫ですかリア殿」 「はい。  何があったか教えてくれますか?」 「明確には解りませんでしたが、灯香殿は何かしらの罠を仕掛けていました。  リア殿、灯香殿はかなりの策士です。少し本気を出された方が良いかと」 「そうですね……  一気に勝負をつけましょう」 「承りました!」  やべえな、こりゃ。  まともに対峙してワルキューレとリアのペア勝てる訳がない。 「『桜雪流・奥義・虚空円鎖』」  ワルキューレの頭上に丸く繋がれた金に輝く鎖が出現。  刹那ーー  鎖は円形のまま伸びて広がっていき、俺が配置した鏡を破砕していく。 「うお!」  その間僅か1秒足らず。  結界に沿って停止した所で鎖は消滅した。
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