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「それでセリは何しに来たんだ?」
弁解しても時間の無駄だろうから、さっさと用件を聞こう。
長く付き合っていけば俺が変態じゃなく、紳士であると気付くだろうからな。
「スーパーに一緒に行くために私が呼んだんですよ」
「そうよ灯香。
あんたにきちんとご飯を作ってもらわなくちゃいけないからね」
「つまりデートか」
「デートですね」
「そうーー
って、違うわよ! ただ一緒にスーパー行くだけよ!
リア先輩もなに言ってるの!」
「お茶目な冗談ですよ」
「だからサンドイッチデートだろ。
おいおい。俺のことをそんなに好きだからって争うなよ」
「だだだ誰があんたなんか好きになるか!」
「流石童貞ですね。
コンビニでお釣りを渡されるときに手を握られただけで、気があるんじゃないかと思う人種ですか」
「いや、それくらいは違うと解ってるよ。
それよりデートへ出発だ!」
さぁ、行こう。ヘブンへ!
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