2.アテリア精霊学園

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「へぇ……  じゃあ今度一緒に遊びに行かない? 遊園地とかね」 「そうですね。悪くありません。  お互いに時間が空いたら行きましょうか」 「あの、俺も……」  おずおずと行きたいことをアピール。  やっぱ駄目かね? 「どうしますかセリ。  灯香も連れて行きますか?」 「え? 私が決めるの?」 「まぁ、私はどちらでも構わないですし、セリが言い出したので丸投げします」 「ええっ?  えーと、それじゃあ月宮も一緒に行きたいの」 「もちろんだとも!」  力強く答えた。  行きたいか行きたくないかなんて、行きたいに決まってるじゃないか! 「セリやリアのように可愛い女の子と一緒なら、どこへでも付いていくさ!」 「か、可愛いとか言うな!」 「いやいや! 誰が見たって可愛いよ! なぁ、リア」 「そうですね。  客観的に見ても可愛いですよ」 「な……う……」  羞恥からか、頬をリンゴみたいに紅く染め上げ、俯いてしまった。  その動作がまた可愛いこと、この上ない。  これで狙ってないんだから、半端ないわ。
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