2.アテリア精霊学園

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 俺達もカートにかごを乗せ、野菜売り場から順に見ていく。  ハンバーグだから玉ねぎは必須だし。あと和風の方がいいし、大根。  更に今後のことも考えて野菜を数種類かごに放り込んだ。 「月宮。このアボカドも買わない?」 「別にいいけど、俺アボカドを使った料理なんて出来ないぞ」 「灯香は可愛い女の子の笑顔が見たくないんですか?  あわよくば、惚れるかもしれません」 「全力で勉強しよう!」 「だ、誰が月宮ーーもがが」  リアがセリの口を手で塞いで何かを耳打ちしているが、関係ない。  セリが俺のことを好きに。  セリが俺のことを好きに。  セリが俺のことを…… 『ほら私の愛しの灯香。あーん』 『あーん。おいしい!  次は口移しでお願いできるかな?』 『も、もう。しょうがないわね!  言っとくけど、こんなことするの灯香だけなんだからね!』  そして唇に食べ物を挟んだリアは瞳を閉じてーー  にゅふふふふ。
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