2.アテリア精霊学園

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「灯香気持ち悪いのでさっさと現実に戻って来やがれです」 「あぶし!」  軽く頭をはたかれた。  しかし魔力を多少こめたのか、かなり痛い。 「いやー、ちょっとセリとの恋人風景を想像してたんだよ」 「な! は……!  この変態!」 「ぐおっ……!?」  顔を真っ赤にしたセリが、腹にグーパンを放ってきた。  鈍い痛みが腹を襲い、顔が歪む。 「え、あ……ちょっとやり過ぎた?」  俺の悶絶が予想以上だったためか、急に心配してくれた。  今のはかなり効いたから、口説くことも出来ないよ。 「大丈夫ですセリ。  灯香は女の子に殴られて悦んでますから」 「いや……この激痛は流石に喜べない」  演技でも何でもないからな。  俺はMじゃないし。
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