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「灯香気持ち悪いのでさっさと現実に戻って来やがれです」
「あぶし!」
軽く頭をはたかれた。
しかし魔力を多少こめたのか、かなり痛い。
「いやー、ちょっとセリとの恋人風景を想像してたんだよ」
「な! は……!
この変態!」
「ぐおっ……!?」
顔を真っ赤にしたセリが、腹にグーパンを放ってきた。
鈍い痛みが腹を襲い、顔が歪む。
「え、あ……ちょっとやり過ぎた?」
俺の悶絶が予想以上だったためか、急に心配してくれた。
今のはかなり効いたから、口説くことも出来ないよ。
「大丈夫ですセリ。
灯香は女の子に殴られて悦んでますから」
「いや……この激痛は流石に喜べない」
演技でも何でもないからな。
俺はMじゃないし。
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