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「ーーという訳でして、今年のクラス内ランキング戦は精霊円舞会の一次予選も兼ねることになりました」
クラス内ランキング戦の前日。
担任の先生が突然そんなことを言い出した。
「形式はバトルロイヤル形式。場所は例年通り魔法球のランダムフィールドで行います。
何か質問がある人はいる?」
「この一時予選で通過する人は何人ですか?」
リアが質問した。
確かにそこ大事だな。
ちなみに魔法球(まほうきゅう)とは、精霊魔術と科学を組み合わせて特別な素材で編んだ円球の中に、疑似世界を造り出した物。
大量生産は不可能なため、かなり高価なアイテムだ。
「ええと、ひとクラスにつき5人となってます。
バトルロイヤルなので、最後まで残った5人が次に進むことになりますね」
「解りました。ありがとうございます」
「他に質問はある?」
俺を含め、誰も手を挙げない。
「無いようね。
詳細なルールは明日伝えるから、みんなきちんと準備しといてね」
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